時はまさに世紀末。

澱んだ街角で、僕らは出会っ「やめなさい!」…………ちぇっ。


「ちぇっ、じゃないわよ。それはマズすぎるわ」

「いいじゃんか、別に」


もう終わって大分経つんだしさ。

具体的な単語も言ってないしさ。

香里も、何もそんなに神経質にならんでも……


「放っておいたら言いかねないわ、相沢君は」

「ケチケチすんな、減るもんじゃなし」

「減るわ」

「何が?」

「作者の寿命」

「むしろ減らしてやれ、そんなもの」


何なら、俺が引導をわたしてやるぜ。


「それと、あなたの出番」

「何で?」

「作者がいないと書けないでしょ?」

「なるほど」


へたれでも、必要ではあるわけか……


「相沢君も大概へたれだけどね」

「失礼な、俺のどこがへたれだ?」


この品行方正、成績優秀、容姿端麗辛口の俺のどこが?


「……」

「ごめんなさい、嘘です」


こえぇよ、美坂の姉さん……


「辛口って何?」

「うるさい、蒸し返すな、名雪」


何で起きてるんだよ、お前は。

いつも通り、うぐうぐ言いながら眠っとけ。


「それ、あゆちゃん……」

「気にするな」


むしろ、お前もうぐぅ化しろ。

いっそ国民総うぐぅ化とか狙え。



朝の挨拶はうぐぅ。

昼の挨拶はうぐぅ!

夜の挨拶はうぐぅっ!



「何で夜の方が元気なのかな……?」

「変な方向は予想するなよ?」


これはあくまでも、健全なギャグSSなのだ。

決して変な意味などないのだ。


「ギャグって時点で、健全も何もないと思うんだけど……」

「というより、まず、国民総うぐぅってところにツッコみなさいよ、名雪……」

「それが名雪だ」


天然ツッコミ恐るべしってやつだな。

場合によっては、ただのボケになるんだが。


「で、うぐぅって何なの?」

「それはあれだ。話は古代ローマの時代にまでさかのぼるんだが、時の皇帝が……」

「あゆちゃんって子の口癖だよ」


コノヤロウッ……!


「名雪ッ! お前はどうしていつもいつも、そうやって俺の話の腰を……」


っつーか、おいしすぎるんだよ、いつもっ!

何だ? そのタイミングの良さはよ。

むしろ狙ってんじゃないだろうな? おい。


「ひどいよ、祐一〜。私、女の子だよ〜」

ツッコむところ、そこ?!

「や、そこまで驚かんでもいいだろ?」


香里もノリが良くなったな。

それに比べて……


「おい、相沢。何でそこで俺を見る? っつーか、その目はなんだ? まるで見下してるかのような、その目は」

「言葉通りだ」

「何も言ってないよ?」

だから、何でお前はそうやっていらんツッコミをいれるんだよ?!


チクショウッ……名雪め……

イチゴ狂いはイチゴ狂いらしく、イチゴに狂っとけ!


「イチゴないのに?」

「って言うか、イチゴ狂いってとこは否定しないのね」

「否定できないけどな、どのみち」


まぁいい。

北川なんぞ、どうでもいいからな。

奴の代わりなんぞ掃いて捨てるほどいる。

道端歩いてる人間にアンテナ刺せば、それでそいつは北川だ。


「相沢君もずいぶんなこと言うわね」


でも否定しないんだな。


「まぁ、ホントにどうでもいいし」


うわ……辛辣。

北川拗ねてるぞ?


「放っときなさい、話が進まないから」

「了解」










さて、そろそろ舞が来てもいい頃なんだが……


「呼んだの?」

「いんや。けど、前回もそうだったし……」


よく言うだろ? 二度あることは三度あるって。


「まだ一度だよ?」

「いいんだよ、そんなことどうでも」

「じゃあ、言わなきゃいいのに……」


クソッ……名雪のくせに生意気な。


「う〜〜……」


はぅっ、また紅生姜警戒警報がっ?!


「祐一の今日の晩御飯は、お母さんのあのジャム」

おい、こらっ!


何だ? その、話の展開もお約束も無視した、いきなりの脅迫はよ?


「ある意味、お約束ではあるわよ」


んなお約束いらねぇっ!


「相沢君が悪いわね」

「いや、そんなことは……」

「お茶碗一杯のあのジャムに、あのジャムかけて食べるの。飲み物もあのジャムだけ」

「ごめんなさい、名雪様。イチゴサンデー3杯で」

「川澄先輩遅いね〜♪」


早ッ! 相変わらず早ッ!

しっかし、痛い出費だ……まぁ、あのわけのわからん味に遭遇するよかマシだが。


「というか、名雪、川澄先輩待ってるのかしら?」




















――ガシャーーンッ!――










そうきたかッ!


ガラス割りとは、また意表を突いてきやがって……やるな、舞。

お前はいつも俺の想像の少し斜め上を行く……


「器物損壊行為を褒めてどうするのよ?」




















祐一くん、また振り回される






















っつーかよ、このタイトルはどうにかならんのか?

何か、ヤな予感がひしひしとするんだが……


「やめなさい、そういう類のツッコミは」

「ネタになれば何でもいいんだよ」


そう……勝てば官軍のこの世の中。

笑いのためには、手段も方法も選んでられんのだよ。

だからこそ、こうやって、いっつもいっつも自習中とかいう都合のいい時間を指定してるんだよ。


「言っとくけど、今は自習中じゃないわよ」

「何? じゃあまさか……!」

「昼休みだよ〜」


ふぅ……授業中かと思っただろ?

ったく、ビビらせやがって……


「何なら、クリーニング代出してあげてもいいけど」

待て、コラッ!


お前、俺がどんだけビビってると判断しやがった?!

クリーニングって、お前そりゃ、エラいビビりようじゃないと、そんな言葉は出んだろ?!

そんなことで決壊するほど、俺の防波堤はやわじゃねーぞッ?!


「って言うか、今が昼休みってことに気付いてないお前に問題があるんだけどな」

「やかましいぞ、北川」


そういう記述がないんだからしょうがないだろ?

作者の怠慢がこういう事態を引き起こすんだよ。


「そんなことより、ガラスが割られたことはいいの?」

「あっ!」


そうだよ、忘れてたよ。

誰がやったかは明らかにされてなくても、話の展開上、舞以外に犯人は考えられん。

俺の灰色の脳細胞がそう告げている。

すなわち、犯人はお前だ、と。


「使わなすぎて、退廃しちゃったのね、灰色って」

「おい、香里。その発言は、世の名探偵に失礼だぞ?」

「世の名探偵と自分を同列に並べてる祐一の方が失礼な気がするけど」

「黙れ、名雪」


今のお前の言葉は、割とショックだぞ……

俺の脳細胞が退廃してるって意味にしか聞こえん。


「至極真っ当な意見に対してショックを受けるのも、割と失礼よね」

「泣くぞ、コラ」


マジで泣きそう……(笑)


って、なに笑ってんだよ!


チクショウ……作者め……

(泣)とか(涙)ならまだしも……


「祐一、さっきから1人で大変だね」

「まぁ、春先には多いって言うし」

「今、夏だけどな」

「最近は季節を問わないってことかしら?」

「お前ら3人とも、そこまで俺を“かわいそうな人”にしたいのか?」


ホントに泣くぞ……?(仮)


仮って何?!


くそぅ……人をおもちゃにしやがって……

しかし、(爆)とか使われたらマズいな。

これだけわけのわからんSSだ……字面通りの意味に取られかねん。


「ダイナマイトの準備が必要かしら?」

「やめてくれ」


勘弁してくれ、マジで。

いや、マジで。

つーか、準備できんのかよ、お前は。

ある意味、それが一番怖いわ……マジで。





「あれ? 教室に誰もいなくなっちゃったよ?」

「野次馬根性丸出しだな……」


やれやれ、これだから日本人は……


「じゃあ、相沢君は行かないのね?」

「んなわけないだろう?」


俺が行かにゃ、話が進まないんだぞ?


「止めてるのも相沢君だけどね」

「うるさいぞ、香里」


お前は何か俺に恨みでもあるのか?


「なくもないけど……」

「何だよ? その微妙な言い回しは」


くそぅ、こんなことしてるから話が進まないんだぞ?










――ガシャーーンッ!――










あ、ヤバ……まだ割られてるよ。

早く行ってやらないと、パーフェクトになりかねん。


「よしッ、行くぞ!」

「祐一〜、早く〜」


……先に行くなよ、名雪も香里も……


「俺は?!」

「どーでもいい」


畑の肥やしよりもどーでもいい。


「それって結構重要だよ?」

俺達にとってのってことだよ! 名雪ッ!

「でも、結局、私達は、その畑で採れた物を食べてるんだよ?」

「……もういい」


どうせ天然には勝てないのさ……

へへっ……北風がちょいと目に染みるぜ……


「窓閉まってるよ?」

お前はっ! 俺にヘコむことすら許してくれんのか?!


鬼か? お前はよ……

まだ香里の方が優しい気がするぞ?

もう少し地球と俺に優しくしてくれてもいいだろ?


「地球はともかく、相沢君に優しくする理由はないわね」

「んなにストレートに言わんでいいだろ?」

「相沢君に優しくするのにやぶさかではないという意志も無きにしも非ずと言えなくもないけれど、様々な観点から多角的且つ総合的に分析・判断した結果、その必然性はやはり認められない公算が極めて高いという非常に遺憾な結論が出たわ」

その玉虫的発言は止めろ!


それならいっそ、『あんたなんかに優しくするなんて絶対イヤよ、うぐぅ』、とか言われた方がマシだ。


「何でそこまでうぐぅにこだわるのかしら?」

「ノリだ」

「ノ○ダー?」

違うッ!


名雪め……鋭いボケをかましてくれやがって……

にしても、またエラく懐かしいモノを出してきやがったな……何年前の話だよ。

あの仮面男をちょいと思い返してしまったではないか。

つか、見てたのかよ、お前は。










――ガシャーーンッ!――










「って! まだ割るのか?!」


おいおい、舞……ずいぶんとはりきってんな、今日は。


「でも、まだ川澄先輩って決まったわけじゃ……」

「言っただろ? 名雪……全ての状況証拠が、犯人は舞だ、と告げているんだ」

「証拠なんて一つもないじゃない」

「んなこたぁない。舞の登場は必定なんだぞ? これ以外の役柄で、今さらどんな顔して出てこれるんだ?」

「こんな顔……」

どわぁっ!


びっくりしたぞ、うぐぅ……


「ホントこだわるわね」

「そういう日もあるさ」

「普通ないよ?」

「相沢君の普通なのよ」


マジで泣けてきた……


「泣かないで、見苦しいから」


愛がないよ、愛が。

愛は地球を救うんじゃなかったのか?


「力いっぱい関係ないわ」


だな。

大体、例の何時間だかの番組も、口上だけだしな。

マラソンして、誰を救うんだ? 何を救うんだ?

地球とか言っといて、日本限定だし。

っつーかよ、仮にも二十何時間とか言うんならさ、CMはまぁ許せるとしても、野球中継だの競馬中継だのサ○エさんだのは止めろよな。

明らかに違うだろ、それ。

番組楽しみにしてる人に申し訳ないと思わんか?


「それはあなたの発言にも言えることね」

「いいだろ? 間違ったことは言ってない」

「偏ったことは言ってるけどね」


って、こんなこと話してると……



――ビシッ!――



「いてっ」


遅かったか……


「無視しないで」

「だからって、チョップせんでもいいだろ?」


かなり痛かったぞ?


「私を犯人扱いした……」

「う……」

「祐一が悪いよ」

「さすがは灰色の脳細胞ね。その類稀なる名推理には、古今東西どの名探偵を引っ張り出してきても、比肩できる存在は皆無だわ」

「素直に言えんのか?」

「相沢君の脳細胞、いくつ?」

おいっ!


それはあれか? 暗に、数えられるほどしかないって言ってんのかよ?!


「あら、これくらいの皮肉が理解できるのなら、心配ないかもしれないわね」

「心配してたようには見えねぇぞ」


っつーか、“かも”って言葉は何だよ?


「言葉通りよ」


くそぅっ……


「もういい。で、舞がここにいるんなら、犯人はもしかして……」




















あははーっ




















「やっぱりか……」


何考えてんですか、佐祐理さん……

っていうか、何で笑ってるんですか?


「佐祐理は、今、悪役だから」


ブラック・さゆりん降臨?!



――ビシッ!――



「違う……」

「いや、ある意味違わないだろ?」

「…………そうかも」


まぁ、学校のガラスをわざわざ割ってんだからな。

お世辞にも、褒められた行為じゃあないし。


「で、結局、何なんだ? 一体」

「佐祐理と遊んでる……」

「お前が?」

「うん」

「それと悪役とガラス割るのとうぐぅとどういう関係があるんだ?」

「しつこいわよ」

「いいだろ? たまには」

「たまにならね」

「……」


容赦ねーなぁ、香里姉さんよ。


「じゃんけんで決めた……佐祐理が悪役で、私が正義役。それで、佐祐理は悪役だから、悪いことをする」

「……意味が分かるような、それでいて全く分からないような……」


っつーか、あれか? 一言で言うと……


「違うわ」

「ボケさせてくれてもいいだろ……」

「ワンパターンなのよ」

「……」


否定できないのが痛い……


「新鮮なボケのない相沢には、存在価値なしってわけだ」

「ボケがあっても存在価値のないお前に言われたくはないぞ? 北川」


っつーか、失せろ、触覚。


「1本しかないよ?」

ひでぇっ!


あーあ、止め刺しちゃったな、名雪。

まー、確かに触覚って言うと、2本あるのを連想するもんな。

けどよ、それって、触覚以下って言ってるようなもんだぞ。


「まぁいいや、北川だし。で、舞、結局あれか? 要するに正義の味方ごっこみたいなものか?」

「昨日、テレビで見たから……」

「なるほど」


少なくとも、大学生がすることではないかもしれないが、まぁ、舞の事情が事情だしな……

だからこそ、佐祐理さんも付き合ってるんだろうな……一番楽しんでる可能性も結構高い気がするが。


「で、何で学校に来たんだ?」

「祐一も一緒の方が楽しいって佐祐理が……」


あれだな、優しさって、たまに残酷だよな。

喜んでいいのか悲しんでいいのかわからん。


「何だ。相沢君がまた変なこと吹き込んだかと思ったのに」

「お前の俺に対する認識について、1度とことん問い詰める必要があるな」

「ないわよ」

「何でだよ?」

バカの一言だけで十分だもの」

ひでぇっ!


チクショウ……割と気にしてるのにぃ……

でもいいのさ! 俺は愛されるバカなのさ!

クラスの人気者だぃ!


「でも結局バカなんだよね?」

そこだけ強調するなよ!


従兄妹なんだから、フォロー入れるとか何とかしてくれてもいいだろ?!

愛のない世界……世も末だぜ。


「まぁ、相沢君が闊歩してるくらいだしね」


……今日はいつになく毒吐きやがるな、おい。


「あなたに比べればかわいいものよ」


……泣いていいですか?


「ダメよ」


世知辛いねぇ……










「あははー、舞〜、やっと来たね〜」


って、んなことしてるうちに、佐祐理さんが来ちゃったよ。

……って?!


「あの……佐祐理さん……」

「ふぇ? 何ですか? 祐一さん」


何でガラス割ってんのか、とか、何でいきなり正義の味方ごっこなのか、とか、何で自由党と民主党が合併するとかいう話があったりしたのか、とか、何でうぐぅなのか、とか、聞きたいことは山ほどあるんだが……


「後半2つは、全く関係ないわ」

「いや、意外に……」

「ないわ」


うぐぅ……


「しつこいわよ」

「気にするな」

「するわ」


まぁ、確かにな。

自由党と民主党が合併したりしたら、自民党が2つできることになるからな。

気にしない方がおかしい。


「そっちじゃないわ」

「じゃあ、こっちは気にならないのか?」

「どうでもいいもの」


政治の話題は、うぐぅ以下か……

政治を超えたあゆの功績を褒めるべきなのか、政治への無関心を叱るべきなのか……


「って! そんなことどうでもいいんだよ! 佐祐理さんっ! その着ぐるみは一体なんですか?!」

「あれ? 変ですか?」

「変というか何というか……いや、変は変なんだけど、ただの変じゃなくて……」


もう、何を変と言ったらいいのか……


「あなたの頭もいい勝負よ」

「そりゃひでぇぞ、いくらなんでも」

「あら、倉田先輩をけなすつもりなのかしら?」

「ぐ……」


痛いところを……


「佐祐理のどこが変なんでしょう?」


一瞬、あなたのおつむです、と言いかけたが、グッと飲み込む。

これはさすがにヤバい。

色々とヤバい。


「いや、何でドラ○もんの着ぐるみなんですか? しかも、色が黒いし……」


そう……佐祐理さんは、何を考えたか、ドラ○もんの着ぐるみを着ているのだ。

いや、着ぐるみというより、人形の中に佐祐理さんが入りこんでるって言った方が正しいかもしれないが。

しかも、色がじゃないし……

口の部分から佐祐理さんの顔が見えてなければ、蹴り飛ばしてたかもしれん。

中に佐祐理さんが入ってるから、身長2mくらいあるな……ちょっと怖いかも。

にしても、何と言うか、あの洗面器が入るとかいうでか口から、佐祐理さんの顔が見えてる光景は、シュール以外の何物でもない。

むしろ、ドラ○もんが暴走して、佐祐理さんを食ってるところだって言われた方が、受け入れやすい感じだ。

……受け入れにくいか、どっちにしても。





「可愛いですよね〜」

「いや、そんなこと聞いてません」


ふと周りを見てみれば、あれほどいた観衆が見事なまでにいなくなっている。

関わり合いになりたくなかったんだろうな……その気持ち、よくわかる……ホントに。


「これはですね〜、佐祐理が悪役になるのはいいんですが、悪役の服がなくてですね〜」

そこで、どこをどうしたら、ドラえ○んが出てくるんですか?


色が黒なのは、何となくわかったが。


「やっぱりアレかしら? 類は友を呼ぶっていうアレ」


香里の言葉が、めっちゃ痛い……っつーか、類が俺なのか、友が俺なのか……


「舞のお気に入りなんですよ〜、ドラ○もんは」

「ドラさん……」


何か、生まれが葛飾とか言いそうな響きだな……濁ってるけど。

にしても、舞よ。

そのお気に入りのドラ○もんを、悪役に仕立て上げることはいいのか?


「ブラックだから……」


黒イコール悪役なら、世の正義の味方の何%かは、確実に闇に葬られることになるな……


「いっそ、相沢君を悪役にしちゃえば良かったのに……」

「黙れ、香里」


そんなこと聞いたら、この2人は、マジでやりかねん。


「それはまた今度の機会にしましょう♪」

勘弁してください


いや、ホントに。

もう、マジで。

何が悲しゅうて、この年になって、そんなことせにゃならんのか……


「祐一……」


舞ー!! その期待に満ちた眼差しは止めろ!

もうネタがないんだよ! 前回使っちまったんだよ! みたいなっ!


「しつこいわよ」


うっさいぞ、香里。


「ま、まぁ、また機会があればな……」

「楽しみにしてる……」


しないでくれ!

っつーか、そんな機会があってたまるか。

あっても、俺が潰してやる。

それはもう、完膚なきまでに。





「あははー、じゃ、舞、やろっか」


やるの?!


「やっぱり、俺も見てないとダメなんだろーなー……」

「あなたがいないと話が進まないんでしょ?」


くそぅ、言うんじゃなかった……後悔先に立たずってやつだな。

っつーか、まぁ、予知能力者じゃないんだから、当然だろ、それ。


「意味が違うわ。後から悔やんでもしょうがないって意味よ」

「細かいことを気にするな」

「細かくないわ」

「いいんだよ、そんなことはどうでも」


今、大切なのは、いかにこの状況を安全に潜り抜けるかなんだよ。

正しい日本語講座なんぞ開いてる場合じゃないんだ。





「祐一は下がってて……」


舞が、ポケットに手を突っ込んで、ゴソゴソと何かを探りながら、俺にそんなことをのたまってくれた。

ご要望にお応えして、それこそ水瀬家まで下がっていたい気分なんですが。


「それはダメ」


さいですか。

へへっ、どうせ俺に人権なんてないのさ……


「今さらね」

「否定してくれよ……」


名雪は……あ、舟こいでる……無理もないけど。

まぁ、あいつのツッコミは痛いからな。

寝ていてくれた方が助かるんだが……どうせなら、舞とか佐祐理さんとかにもツッコんでほしかった。





と、舞がポケットから何かを取り出した。

あれは……


「ガチャガチャのケースか?」


100円入れて出てくる、安っぽいおもちゃが入れられてる、あの上半分が透明な球状の入れ物だな、どう見ても。

……何か、猛烈にイヤな予感がするな。

っつーか、一触即発っぽい雰囲気のはずなのに、片方が、完全にお子様の人気者だからな、色は黒いけど。

ホントに、全然緊張感がない。

ここはあれか? デパートの屋上か何かか?

微妙な笑顔のドラ○もんの頭が、そこはかとなく笑いを誘ってやがる。





「まい、君に決めた……」


抑揚のない舞の声が響いた。

……もうちっと、感情こめろよ。

それでなくても盛り上がらんのに、何かもう、テンションが下がる一方だな。


「実は楽しみにしてたとか?」

「んなこと言ってないだろ? 香里」


ただ、どうせやるなら、いっそ派手にやってくれって言いたいんだよ。

その方が、まだしも諦めがつくっての。



お、ケースが開くか?



――ボンッ――



ジコチューッ

おいっ!!


そりゃ何だ?! あの黄色電気ネズミのセリフのアレンジのつもりか?!

大体、自己中ってのは、佐祐理さんのことか? 自分のことか?

っつーかよ、掛け声なら、もっと他にもあるだろ?

何で、よりにもよって、そんな言葉なんだよ……

ってか、舞よ、能力をそういう使い方するってのはどうよ?

確かに、お前の能力、魔物とか呼んでたけどさ……何でそんなにはっちゃけてんだよ? そいつは……





でも、これで判明したな……舞が見たのは、あの密猟者育成ゲームのアレか。

アレはヤバいぞ、マジで。

世界に一匹しかいない動物さえも躊躇うことなく瀕死に叩き込んで、ムリヤリ自分のものにしてしまうようなやつらなんだぞ?

おまけに、それを戦わせる? そりゃお前、無茶苦茶だろ。

現実世界で、イリオモテヤマネコとオオサンショウウオをとっ捕まえて、戦わせてるやつがいたら、エラい問題になるんだぞ?

そりゃさ、世界に一匹だけなら、どのみち絶滅だけどさ、だからって、やっちゃいけないだろ、それは。

希少動物の略取、虐待、取引、及び傷害に殺害もあり得る、と。

悪人以外の何者でもないな……良い子はマネしちゃダメだぞ。


しっかし、主人公方は、どの面下げて、悪人に説教たれてんだか。

やだね、厚顔無恥って。

むしろ自覚がないだけに、余計に性質が悪い。

そりゃ、そういうルールなんだろうけどさ、結局、それも人間の都合だろ?

動物達にしてみれば、森の奥ででも、ひっそりと暮らしてりゃ、それで十分だろうにさ。

何で、突然テリトリーにずかずかと入り込んできた挙句、別の動物使って襲い掛かってくる人間に、叩きのめされにゃならんのか……

あまつさえ、その後、気に入られたら、拒否権なしの、奴隷のごとき強制戦闘員にされちまうわけだ。



はっきり言ってさ……この関係、動物達に何のメリットがあるの?



ハイリスク・ノーリターンって、そりゃひど過ぎ。

敗者は、一切の権利を放棄せにゃならんとはね……人間は、何度負けてもコンティニューできるのにさ。

生物を、物として見てるとしか思えん。



大体、大義名分が何もないしな。

ラットとか使って実験してる科学者には、色々と理由もあるけどさ。

こいつらには、一体何があるの? そうせにゃならんだけの、何か決定的な理由があるのか?

そうしないと生存競争に勝ち残れないとでもいうのか? 種の保存にでも関わってんのか?

少なくとも、平和に生きてる動物の暮らしを脅かすだけの理由は、絶対にないだろ。

闘牛とかも、残酷とか言われてるけどさ、あれはまだ、人間が自分で戦ってるし。

自分は安全なところにいて、捕まえた動物を、使い物にならなくなるまでこき使う連中ってどうよ?



ついさっきまで何の面識もなかったやつがさ、いきなり動物けしかけてきて、んで、叩きのめされてさ。

で、次目覚めたら、『今日からお前も友達な』ってよ……どこまで押し付けがましいんだよ?!

それのどこが友情なんだ? 理解に苦しむね。





「それくらいにしなさい、相沢君。本当にヤバいわよ」

「む、そうか……」


まだまだ言い足りないのだが……


「それだけボロクソにけなして、まだ満足しないの?」

「俺は常にチャレンジャーだからな」

「そんな精神捨て去りなさい」

「考えとく」


考えないけど。


「あははー、舞、そうきましたか〜」


あぁ……そう言えば、何か対決ムードではあったなぁ……


「何よ? そのやる気のない態度は」

「やる気もなくなるわい、こんなもん見せられりゃよ」


気力も精神も、根こそぎ奪われた気分だよ。

あ〜、何かもう、どうでもいいから、さっさと終わらせてほしいね。

ツッコむ気力もありゃしない。


「佐祐理も負けませんよ〜♪」


ゴソゴソ……と、お腹のポケットを探る佐祐理さん……お約束だな。

ってか、そんな丸い手でよく探れますね?


「えーと……あれは……どこに……」


そんなに広いの?! そのポケット?!


「ツッコむ気力もないんじゃなかったの?」

「うっさい、香里」


俺の中のツッコミの血が騒いだんだよ!


「祐一はボケのはずだよ〜」

寝とけッ!


名雪め……何で、俺の時だけいちいち律儀にツッコんでくるんだよ?!

っつーか、お前は寝てたはずだろうがッ!

いらんことのために、わざわざ目を覚ましてんじゃねーよ。


「自分のボケがいらないことだって自覚はあるのね?」

「揚げ足をとるんじゃない、香里」


今はそれどころじゃないんだ。


「さっきまでやる気なさげにしてたのは、どこの誰だったかしら?」


無視だ、無視。

俺には話を進める義務と、弁護士を呼ぶ権利がある。


「いつからここは法廷になったのかしら?」

「リーガル・サスペンスってちょっとかっこいいだろ?」

「言っとくけど、相沢君が出演するとしたら、傍聴人か、せいぜい被害者Aが関の山よ」

「何でだよ?! 検事とか弁護士とまでは言わんけどよ、せめて犯人とか裁判官とかにしてくれてもいいだろ?」


大体、何なんだよ? その村人A的な役割は。

セリフもなしかよ?


「ボケ倒す俳優なんていらないわ」


ショーーック!


「笑いをとって何が悪い?」

「法廷に笑いはいらないわ」

「時代は変わるんだ」

「変わらないわ」

「俺達が変えるんだ」

「止めてちょうだい」


ちぇっ……ノリが悪いね、今回は。

まぁいいや。

って、佐祐理さんは……

ん? 何か爆弾っぽいものを……って?!


「地○破壊爆弾! ですよ〜」

ちょっと待てぃっ!


何でよりにもよって、そいつを選択しますか?!

他にも色々あるでしょうっ?!

せめてショック○ンとか、空○砲とかさ。

っつーかよ、何で破壊の対象が地球のみなんだ?

こいつの製作者は、地球に何か恨みでもあったのか?

というよりもよ、何をどうやったら、地球だけ限定で破壊をもたらす爆弾なんか造れるんだ?

ってか、地球破壊しちまったら、使った奴も死んじまうだろ?

一体、どんな状況を想定して造ったんだか。

限りなく傍迷惑な自殺以外に、用途が思いつかん……恐ろしい話だ。


「それよりも、一介のお手伝いロボットがそんなものを持ってるって事実の方が怖いわよ」

「激しく同意」


香里も言うねぇ……でも、確かに。

使おうとした理由も、どこにネズミがいるかわからないからとか何とか。

ネズミ一匹で滅ぼされかけるって、どんな星だよ?

それならよ、いっそ、もし○ボックス出してさ、『ネズミのいない世界』とか言えば……


「止めなさい、相沢君。それは禁句よ」

「む、そうか」


いや、確かに。

何せ、秘密な道具とやらは、それ以外いらんという事実に直面することになるからな。

万能すぎる道具も問題だな。





「じゃなくてっ! 佐祐理さんっ! それは?!」

「あははー、心配ご無用ですよ〜、祐一さん。ダイナマイト2本分の威力しかありませんから」


十分すぎます!


「どっからそんなものを?!」

「お父様のお知り合いの方から分けていただきました。すごいでしょう?」


その考え方と行動力がね!


「って、地○破壊爆弾の真似事のためだけにそんなことを?!」

「もちろんですよ〜。あ、安心してくださいね。火をつけないと爆発しませんから」


火をつけたら爆発するってことじゃないですか!


「いや、火をつけたりなんてしないでくださいよ! マジで!」

「もう、イヤですね、祐一さん。佐祐理がそんなことするなんて思ってるんですか?」


むしろ、ダイナマイト持ち込むとさえ思ってませんでしたよ!


「と、とりあえず、危険物所持はマズいですから……」

「あ、大丈夫ですよ、その辺は。警察の許可もとってあります」


って! 許可出したのか?! 警察は!


「何考えてんだ……警察は……」

「諦めなさい、相沢君。これがギャグSSの宿命よ」


ま、確かにな。

むしろ、俺の手元で爆発しないだけ、マシと思うしかないな。

ネタがないからって、こんな不条理出してきやがって……へたれ作者がっ!





「まい……佐祐理を止めて!」


おぉっ! そうだ、我らが良心川澄舞がいたね。

ここは、まいの活躍に期待だっ!


「今まで忘れてたくせに……」

「うっさいぞ、香里」


こんなわけのわからんSSなんぞ、さっさと終わらせた方が世のため人のため俺のためなんだよ。


「主に最後のやつが大事なわけね」

「当たり前だ」


人間誰しも自分が一番可愛いんだよ。

これ、下手したらナルちゃんの発言になってしまうな……別に俺にその気はないが。





――ドンッ!――



「おぉっ?!」


見ると、佐祐理さんがまいに吹っ飛ばされてるよ、おい。

廊下を転がっていくブラック・ドラ○もん……夢に見そうだ。


「爆弾、取り上げたから、もう安心」

「よくやった! 舞!」


もう、撫で撫でしちまうよ、俺は。


「……」


黙ってるけど、舞も嬉しそうな感じだ。

頬も赤くしちゃって、舞萌え度、30%増量中ってとこだね……意味不明だが。

まぁとにかく、これにて一件落着ってやつだな。


「でも、元々、これ爆弾でも何でもない」

ハァ?!


爆弾じゃない?


「ほら……紙と粘土でつくった、ただの偽物」


ホントだ。


「佐祐理が、どうせなら、本物らしく振舞った方が楽しいって」

楽しくない!


くそぅ……結局、佐祐理さんに振り回されただけかよっ?!

ホント、頼むから、笑顔で嘘つかんでください……しかも微妙にありそうな嘘を。

何て惨めな俺……神に見捨てられた哀れな子羊だな。


「止めなさい、神への冒涜よ?」

ひでぇっ!

「子羊さん、かわいそう……」

もっとひでぇっ!


舞まで言うか? 香里はともかくよ……

いや、舞のことだから、俺がどうこうじゃなくて、子羊が神に見捨てられたってことを悲しんでるだけかもな。


「祐一と一緒にされるなんて……」

舞ー!!


お前もか? お前もなのか?!


「……冗談」

「ホントかよ?」


あ、そう言えば、佐祐理さんは大丈夫か?


「佐祐理さーん、大丈夫ですかー?」


遠くの方に寝転がってるドラ○もんが、ゆっくりと手を上げた……何か怖い……

ゆっくりと起き上がって、何かフラフラしながらこっちに近づいてくる……むしろ、俺らが追い詰められてる気がするのは何で?

何ていうか、アレだな……ちょっと、バイオがハザードな感じ。

や、実際、危険はないんだろうけどさ。

まぁ、見た目の問題で。


「あははー……ちょ、ちょっと、痛かったかな……」


さすがの佐祐理さんも辛そうだ……まぁ、着ぐるみが衝撃を吸収しても、ダメージなしとはいかんだろな。

あははーにも、いつものキレがない。


「ごめん、佐祐理」

「気にしなくていいよー、舞……」

「今度は、祐一が悪役だから」

決定かよ?!


っと、見れば、遠くの方から誰か近づいてくるな。

誰だ? そんなチャレンジャーなマネをするやつは。


「って、ありゃ生徒会長か? おい」


それは、どう見ても生徒会長の久瀬だった。

主に生徒会室に生息し、性格は基本的にイヤミ。

個体数は1。

けれど、特に天然記念物指定は受けてはいない。

ふむ、それだけ価値がないということか?


「っていうか、人間扱いさえしないのね?」

「面白ければ何でもいい」


せっかくネタが鴨ネギでやってきてくれたんだ。

有効活用してやった方が喜ぶってもんだろ?


「活用の仕方にもよるわよ」

「その辺は抜かりないぞ?」


何せ、上手くやれば、あいつを楯にできるんだからな。

俺の危機を回避するためならば、IQ200の知能だって引き出せる。


「IQ=頭の良さではないわよ?」

「うるさい、聞き流せ」


微妙なツッコミしてきやがって。

俺のIQにツッコんでくれると思ったのにさ。

まぁ、ツッコまれたらツッコまれたでヘコんだだろうけど。





「生徒会長があらわれた。コマンド?」


さぁ、舞よ。

コマンドは4つ。

『たたかう にげる うぐぅ どうぐ』

好きなものを選べ。


「……うぐぅ」


キタ―――――(゜∀゜)―――――!!!!!


「うるさいわよ、相沢君」

「これが冷静でいられるかっ!」


やるな、舞……そこで躊躇わずうぐぅを選ぶとは……さすが、俺の相棒だぜ。


「で、うぐぅを選んでどうするのよ?」

「…………どうしよう」


考えてなかった。


「無様ね」

「はぅっ!」


痛いよ……心が痛いよ……





「倉田さん、川澄さん、貴女方が、なぜここに……というか、ここで何をやって……」

「あははー、久瀬さんも遊びたかったんですね〜?」

「え? いや、そうではなくてですね……」

「まい〜、思いっきり遊んであげなさ〜い」


何でそんな、某飛べない鳥類村の怪力ロボット娘をけしかける時のセリフチックなんでしょう?

まぁ、状況は似たようなものではあるけど。

って、この場合、悪役が違うか。


「微妙にわかりにくいわね」

「ア○レちゃんってストレートに言った方が良かったか?」

「大差ないわね」

「だろう?」


あ、久瀬が吹っ飛ばされた……いいのかなー?


「いいんじゃない?」

「お前も大概ひどいな」

「どうでもいいもの」


哀れだな、生徒会長……<3秒経過>……よし、追悼完了。

久瀬よ、尊い犠牲を感謝するぞ、ほんのちょびっとだけ。


「で、アレはどうするのよ」


香里が、手を取り合って喜んでる舞と佐祐理さんを指差す。

むぅ、どうするか……?


「って、佐祐理さん。割れたガラスはどうすんですか?」

「え? 大丈夫ですよ。もう校長先生に言ってありますし、換えのガラスも準備済みですから」


知能犯だな。

天然と見せかけて実は……ってやつか。


「で、無関係な久瀬を吹っ飛ばしたことは?」

「楯にしようとした相沢君が言えたセリフかしら?」


いいんだよ、そんなこと。

世の中結果が全てだ。


「久瀬さんのお父様は、佐祐理のお父様と親しいですから」

「さいですか……」


黒いなぁ、何か。


「そういうわけで、次は祐一さんですね〜♪」

え?!


ちょーっと待ってください! 俺もですか?! 俺もなんですか?!


「はいー♪ 仲間外れなんてしたくないですから♪」

「祐一は、いつも一緒」


あぁあぁあ……こんな状況じゃなかったら、すんごく嬉しいセリフなのに……


「じゃ、まい〜、頑張ってね〜」


笑顔でのたまってくれる佐祐理さん。

少し嬉しそうな舞。

笑顔で手を振ってる香里。

寝てる名雪。



正直、めっちゃムカついた……



でも、そんなことを思ってても、回避できるわけもなく。

着ぐるみ越しではない、生の衝撃を体に浴びて、吹っ飛ばされながら。

薄れ行く意識の中で。

これだけを思った。















絶対、いつか逆襲してやる……















同時に、こんな声が聞こえてきた。




















起きないから、奇跡って言うんですよ……




















それはあれか? 奇跡でも起きんことには、俺は勝てないってことか? むしろ勝てないって言ってるだけか? おい!















どうにもこうにも、うぐぅな一日だった。

うぐぅ。













後書き



はぁ〜、長い上に、わけがわからん。

どうにもこうにも処置なしです。

どうも、へたれの極みを目指そうかという勢いのGaNです。

いやはや、どうにもハチャメチャでした。

結局、うぐぅに始まり、うぐぅに終わる、と……便利だなぁ、うぐぅは(笑)

所詮勢いのみの産物ですし、期待されてるわけでもないですけど、もうちっといい出来になりませんかね?

これ送るのは、嫌がらせ以外の何物でもないでしょうか? もしかして。


とりあえず、佐祐理さんVS舞ってやつが、当初のプロットだったんですが……どこをどう間違ったんだか……

意味のない一発ギャグの応酬がほとんどで、全然戦ってないし……ま、いいけど(爆)

舞と佐祐理さんが戦う状況って、あとはお決まりの祐一争奪戦くらいしか思いつきませんでしたので。

そんなお約束をとるわけにもいかないか、と思いまして、こんな変な形に。

にしても、ごっこ遊びはともかく、着ぐるみって何よ?

いや、地○破壊爆弾が出したかっただけなんですけどね。

我ながら謎な発想です。

アホ丸出しです。

存分に指差して笑ってやってください。


ギャグSSって、奥が深いなぁ……シナリオ立てて、笑いをとって、なんてどうやったらできるんだろ?

まぁ、センスがないからムリってだけですけど。

所詮、一発ギャグしか考えられないGaNでは、この程度が関の山です。

どうかお許しを。

ではでは、これにて失礼いたします。

またどこかで会えることを期待して。





SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送