「しっかし……すごいな、3人とも」

「うんうん、すごいすごい」

「驚きました」


祐一達3人は、驚愕を隠せない。

自分達があんなに苦戦した相手を、こうも簡単にやっつけてしまうなんて。



あれほどの魔術を容易く跳ね返す防護壁を一瞬で創り出した瑞佳。

強固で頑健なクイーンアントをあっという間に蹴散らした浩平&留美。



これはもう、素直に感嘆せざるを得ない。

手放しで褒め称える。


「え、え、え? そ、そんな……」

「面と向かって褒められると、何か恥ずかしいわね……」


少し照れ臭そうな瑞佳&留美。

だが。


「はっはっは、俺に惚れたか? お嬢さん方」


偉そうに胸を張り、そんなことをのたまう浩平。

その言葉が場に浸透する前に。



――ドゴォッ!――



当然のように、留美が殴り飛ばす。

空高く舞い上がり、そしてひらひらと舞い落ちる。

まるで木の葉のようだ、とは祐一の言。

とりあえず、茜と詩子の一言は。


「……嫌です」

「遠慮しとくね♪」


どうあれ、軽々しい発言は身を滅ぼすことの方が多いのだろう。

それを学習できたのは祐一だけみたいだけど。

とりあえず、落ちてきた浩平が、少し痙攣気味なのが気がかりだった。















のんびりお気楽夢紀行


9ページ目  時には立ち止まることも
















「柚木さん、里村さん、手伝ってほしいんだけど」

「りょーかい♪」

「わかりました」


あの後、6人で残ったタイガーアントを徹底的に殲滅。

とは言え、ケルベロスが焼き尽くした数と浩平達が刈りまくった数が相当に多かったらしく、ほとんど残っていなかったが。

とにかく、これで後は巣さえ焼き尽くしてしまえば、任務完了。

そして、炎とくれば茜と詩子。

瑞佳も攻撃魔術を使えないわけではないが、基本的には防御や補助や回復を得意としているため、その威力はそれほど高くない。

そんなわけで、3人の魔術士が揃ってやることに。





「はぁ〜、やるもんだな、あの2人も」

「うんうん。攻撃系としては、結構すごい方じゃないかしら」

「……立場ないなぁ……」


浩平と留美の発言に、少しヘコみ気味な祐一。

目の前では、3人が炎で巣を早くも燃え尽きさせようとしていた。

確かにこれはすごい。

となれば、自分は? と、祐一が考えたくなるのもしょうがないかもしれない。

大剣を振り回すことしか能のない自分……ちょっぴり情けなくなる。


「ま、そんなに気にするなよ」

「そうよ、相沢君。あなたにはあなたにしかできないことがあるんだから」


そんな祐一を見て、浩平と留美が慰めの言葉を口々にかけてくれる。

でもでも、優しくされると余計に辛くなるのが人情で。





「……今回のことで思ったんだよな。やっぱり、俺はまだまだだなって」


祐一が、静かに口を開く。

そして、さらに続ける。


「……あいつらと旅をするようになったのは偶然だったけど、それから2年間ずっと一緒にいて、で、それが当たり前になって……」


そこで、ふと目を閉じる。

少しそのままでいたが、今度は空を見上げる。


「……あいつらと一緒にいたいって、あいつらを守りたいって、そう思うようになって……」


空は少し眩しかった。

どこまでも高く、どこまでも青く。

本当に澄んだ空。


「でも、何だか助けられてばっかりって気がしてさ……俺にもっと力があったら、今日だって、あそこまで危険になることなんてなかったのに……」


風が頬を撫でる。

優しく、緩やかに。

まるで時の流れを体現しているかのように、静かに、ゆっくりと。


「……どうすればいいかなぁ、俺。どうすれば、強くなれるのかなぁ……?」


どこか独白気味に、空に向かって言葉を紡ぐ。

返事を期待したわけじゃない。

ただ、聞いてほしかった。

弱音だけど、でも、誰かに、何かに、聞いてほしかった。





「やれやれ……お前はアホか」


浩平が首を大げさに振って、肩を大きくすくめながら言ったのが、コレ。

祐一は、別に怒るでもなく、浩平の方を見やる。


「どうすればいい? どうすれば強くなれる? そんなの簡単だろ」

「え……」

「お前は、あの2人と一緒にいたいんだろ?」

「あぁ」

「じゃあ、一緒にいればいい」

「そりゃ……そうだけどさ」

「大体な、強いってのと、力があるってのは、別物だ」

「……」

「勘違いするなよ? 何でもできる人間なんていないんだ。強い人間とかいったって、些細な事で死ぬこともある」

「……」

「腕っぷしの強さが、イコール強さじゃないんだよ。強いってのは、そういうことじゃない」

「……じゃあ、何だ?」


浩平が、そこで真剣な眼差しになる。


「お前は、何のために剣を振るうんだ?」


静かにかけられた問い……答えは、決まっている。


「それは、生きるためと……守るためだ」


自分の旅の目的……これを果たすために生きなくてはならない。

共に歩む仲間……この大切な2人を守らなければならない。


「だろ? なら、お前は大丈夫だ。大切なのはその信念なんだから。信念があれば、人は強くなれるもんだ」


少し表情を柔らかいものにする浩平。

その目に宿るのは、確かな優しさ。


「決して譲れない想いがあるんだろ? 絶対に守りたい人達がいるんだろ? それなら……」


そこで、ニッと笑う。

底抜けに明るい笑顔……打算も何もない、どこまでも純粋な笑顔。


「お前は強くなれる、強くあれる……焦らなくてもな。いいじゃないか、今は力が足りなくても。1人じゃないんだ……思いつめんな」

「そうよ、相沢君。焦りは禁物よ。力なんて、そんなに簡単に手に入るものじゃないんだから」

「そう……かな?」

「心配性だな、お前は。いいじゃないか、少しくらいあの2人に支えてもらったって。お前も2人を支えてやれるんだから。支えて、支えられて……そんな風に、お互いに支え合えるのが仲間ってもんだろ?」

「そうそう。2人に遠慮するなんて、それこそ失礼ってものよ? 彼女達はあなたを選んだ。あなたも彼女達を選んだ。それなら、あなたがすべきことは何か……簡単でしょ?」



その言葉で、胸にかかったもやが、すーっと消えていくような、そんな気がした。

そう……簡単なことだった。

色々ごちゃごちゃ考えるから、それが難しくて複雑なものに思えてしまう。

でも、結局、想いは1つ。

それなら、答えだって1つじゃないか。










「そっか……うん、そうだな」

「全く、あんまり堅苦しく考えてると疲れるだろ? 適当に力を抜けって」

「あんたは抜きすぎだけどね」

「何を言うか……間が抜けてるヤツよりはマシだろうが」

「誰が間が抜けてるっていうのよ?!」

「お前だよ、お・ま・え」

「あんたに言われたくはないわよッ!」


またまた始まりました、お約束の2人の口論……と言うか、どつき漫才。

ふと見れば、どうやら後始末は終わった様子。

2人の言い争いを呆れた眼差しで見ている瑞佳と、笑顔で手を振る茜&詩子。



そんな光景を目にして、祐一は、何だか心が晴れ渡るような、そんな気分になる。

だから、満面の笑顔で、2人に向かって手を振り返す。

暖かくて、のどかで、そして、いつも通りの光景が、そこにはあった。















「あ、お帰りなさ〜い」

「おうっ、みずか、ただいま」


宿に帰った6人を出迎えたのは、もちろんみずか。

それを抱き上げる浩平……背後から見れば、いつも通りなんだけど。


「こうへい、大丈夫? すごく強い相手だったんだね……そんなに顔がボコボコにされちゃうなんて」

「うむ、あれは手強かったな……まさしくバーサーカー。乙女には程遠い」


余計な一言。

そこからは、やっぱりいつも通り。

瑞佳がみずかを連れて部屋を出て。

祐一達もそれに続いて。

こちらをすがるように見る浩平と、素敵な笑顔の留美が結構印象的。

でも、惨劇の現場になんて、居合わせたくないのだ。

みずかの情操教育にも良くありません。

その辺、瑞佳も心得たもの。

留美とのアイコンタクト1つで、ため息つきつつ行動開始。

何が起こるか分かっているだけに、祐一達の表情はちょっと冴えないけれど、瑞佳もみずかも変わりなし。

すなわちこれが、日常なのだ。















それから、さらに顔を腫らした浩平を引き連れて、ギルドに報告、報酬ゲット。

報酬は山分け……浩平達の方が活躍したんだから、祐一達は断ろうとしたが、浩平達がそれを否定。

6人で仕事して、それぞれがそれぞれのできる限りのことをやったんだから、報酬に差はつけちゃダメだ、と。

そんな言葉を聞いてしまえば、それ以上言うことなんてない。

ありがたく財布に入れました。



そして向かった先は、昨日のケーキ屋。

みずかと茜は大喜び。

祐一と詩子はちとうんざり。

でもまぁ、7人とも笑顔で。

色々話して、食べて飲んで。

今日の疲れも忘れたように、楽しい時間を過ごしましたとさ。















時間は過ぎて、夜も更けて。



祐一は、ふと夜中に目を覚ました。

なぜ目を覚ましたのかは、よくわからない。

両隣のベッドでは、2人が安らかな寝息をたてている。

あれだけの戦闘だったんだから、魔力も使い果たしたのだろう。

結局、宿に帰ってきて、食事を終えると、3人揃ってバタンキュー。

それも止むを得ないけれど。





「……」


2人を起こさないように、静かにベッドを出て、静かに部屋を出る。

何となく、星が見たかった。

それだけ。





「……はぁ」


屋上に出て、見上げるとそこは満天の星空。

夜空というキャンバスに、いかなる宝石にも勝る輝きを持つ星を散りばめた、天然の芸術作品。

値段なんてつけられません。

感嘆の吐息を漏らしながら、その光景に見入る。



どのくらいそうしていただろうか……ふと背後に人の気配。

くるりと振り向くと、そこにいたのは浩平。


「どうした? こんな夜更けに」

「それを言ったらお前もだろ?」

「まぁそうか」


そう言うと、浩平は笑いながら祐一の隣までやってくる。

そして2人並んで、しばし無言の天体観測。

月が淡い光を放ち、2人の顔をほの白く染める。

これが男と女なら。

あるいはもっと絵になったかも。


「まーだ悩んでんのか?」


口を開いたのは浩平。

口元には、ちょっぴり意地悪い笑み。

けれど、不快に感じるようなものでもない。

だから。


「そうじゃないさ。何となく星が見たかっただけだよ」


祐一は、笑って……明るく笑って、返事をする。

それを見て、浩平も楽しそうに笑う。


「ははっ、お前結構ロマンチストだろ?」

「いんや。今日はたまたまそんな気分だっただけだ」

「どうだか」

「お前はどうなんだ?」

「ふっ……愚問だな。俺は常にロマンを追い求める男……星を見るなどまだまだ序の口宵の口だっ!」


そうやって、バカな話をしばらく続ける。

そよぐ風は涼しくて。

月明かりはどこか優しくて。

本当に、いい夜だった。










「そろそろ寝るか」

「ん、明日出発だったっけ? そっちは」

「おぉ」


浩平達は、明日出発する、と祐一達に話していた。

街から街へ。

気楽に気ままに。

自由な旅路を楽しんでいるのだ、とも。

何か事情があるのかもしれないし、単純に楽しんでいるだけかもしれない。

まぁ、人にはそれぞれ道がある。

4人が幸せだということは間違いないのだから、それでいいと思う。


「まぁ、また会えるといいな」

「あぁ」


また、どこかで会えたら……心から、そう願う。

騒々しくて、でも楽しくて。

バカなことばっかやってるけど、いざって時は頼りになる。

何となく、ここで別れるのが惜しかった。


「じゃ、俺も寝るかね」

「そうしろ。明日にさわるぞ?」

「だな」


そして、階段へと歩き出す。





「おぉ、忘れてた」

「ん?」


と、浩平が、ポン、と手を打った。


「いや、お前強くなりたいとか言ってたろ?」

「あぁ」


守れるだけの力……それはやっぱりどうしても必要で。

だから、明日から改めて頑張ろう、と心に誓ったところだ。

ムリはしないけど、でも、しっかりと。

その決意は強い。


「だったらな、1つだけ教えとくぞ」

「? 何だ?」


浩平が人指し指をピンと立てて言った言葉を聞き、祐一は、不思議そうな顔をしながら、続きを促す。


「魔力を呼び覚ませ」

「は?」


魔力?


「だから、魔力だよ、魔力」

「あのな……俺は剣士だって言っただろ?」


自分に魔力があるかないかくらいは、誰でもわかる。

だが、祐一には魔力がない。

そして、これは絶対。

さればこそ、彼は剣士になったのだ。

一体何を言っているのか?


「あぁ、今はな。だけど、お前は魔力を持ってるはずなんだ」

「持ってるはずって言われてもな……」


そう言われても、ないものはないのだ。

あるならとっくに使ってる。

使えれば魔剣士……憧れるけど、自分にはムリだ。


「何ていうかな、お前の中で眠ってるっていうか、殻の中に隠れてるっていうか……そんな感じだって」

「でも、今までそんなこと誰にも言われたことないぞ?」


もしそれがホントなら、何で今までの旅路で、誰もそれに気付かないのか?

そう、茜も詩子も気付かなかったのはどうしてなのか?


「そりゃあれだ、お前の魔力がかなり特殊だからだろ。俺だって、言われた今でも、正直疑わしく思ってるぞ」

「ん? お前が気付いたんじゃないのか?」

「あぁ。気付いたのは “みずか” だ」


言葉のニュアンスで、瑞佳ではなくみずかだと分かった。

だけど。


「何でそんなことに気付けるんだ?」

「……まぁ、色々あって、な」


少し目を伏せる浩平……祐一もちょっと気まずく感じる。

聞かれたくないことらしい。


「まぁそれはともかく、俺が魔力を持ってるってのは、マジなんだよな」

「……あぁ、それは間違いないだろうな」


話を戻す。

浩平もそれに乗ってくる。


「そう……か」


浩平の目は真剣だった……とするなら、本当にあるのだろう。

祐一の中に、魔力が。


「まぁ、目覚めさせんことには話にならんわけだけどな」

「どうすればいいんだ?」

「知らん」

「……ちと無責任だな」

「んなこと言ったってな……普通は生まれた時から持ってるもんだしよ。こんなケース滅多にないだろ」

「そりゃそーだ」


魔術士しかり、魔剣士しかり。

魔力を持つ者は、皆すべからく、生まれつき魔力を備えているものだ。

だとしたら、祐一みたいなタイプなど、果たしてどれだけいるものか?





「まぁ、焦らないことだな。どうあれお前の力なんだ……いずれ開花するだろ」


浩平の軽口。

けれどそれが、思考の海に沈みつつあった祐一を引き上げる。


「……そうだな」


軽く笑う。

また、うだうだと考え込みそうになってしまった。

悩むのはもう止め。

浩平の言う通り、考えて答えの出るものじゃないだろうし、ぼちぼち行くことにしよう。

これからも、茜と詩子に助けてもらうことになるだろうけど。

いずれ開花した暁には、きっと恩返しをしよう。


「そうそう」

「あぁ、ありがとな、折原」

「気にするなぃ……でよ、ついでだから1つ、聞いておきたいことがあるんだが」

「ん? 何だ?」

「あの2人、どっちもお前のお手つきなのか?」

「…………は?」





祐一、目が点になる。

少し後、意味を理解。





「ばっ……そんなわけあるかぁっ!」


こんな夜更けに大声出しちゃいけません。

そんなこと、わかっちゃいるけど、どうしようもない。

何という質問をするのやら……


「大声出すなよな……しかしそうか、いや、お前も大概純情派だったんだな……」

「あのなぁ! じゃあお前はどうなんだよ?!」

「ふふん……」


途端に態度がでっかくなる浩平。

祐一ちょっとたじたじ。


「……オイ、まさか……」

「まぁ、2人とも俺の女なわけだから……」

「何バカなこと大声で言ってんのよっ!」



――バキィィッ――



「うわ……」


浩平が喋りきる前に、いつの間にやらやってきた留美が、その顔面にきれいな右ストレートを炸裂。

悲鳴も上げられずに吹っ飛んだ浩平は、哀れにも、壁に激突、ノックダウン。

どうでもいいけど、七瀬さん……あなたが一番大声でした。

後が怖いから口には出さないけど。


「えーっと……」

「あっ、あははっ。気にしないでね、バカの言うことだから」


頬を染めながらの言葉。

浩平の発言は、冗談だったのか、事実だったのか……


「あ、あぁ……」

「ったく、ホントに失礼なヤツよね、いきなりあなたを自分と一緒にするんだから……」

「自分と一緒?」

「あ……」


そこで、パッと手を口に当てる留美。

いわゆるアレだろう……『語るに落ちた』ってヤツ。


「あははっ……」

「あー、まぁ、仲が良いってのはいいことだし……」


無難な発言。

留美も苦笑い。

でも。


「そうね。バカだし、騒々しいし、問題ばっかり起こすけど……でも、ね」


そう言う留美の顔は、穏やかで優しげで。

きっと、言葉にできないくらいの想いがあるんだろうな、と思わせるに足る微笑みで。

まぁ、先程の攻撃のシーンは意図的に無視することにして。


「……そっか」

「えぇ、そうよ…………で?」

「ん? 何だよ……」


見れば、興味津々と言わんばかりの、留美の輝いた表情がそこに。

それを見て、ちょっとため息、少し苦笑。

その辺はやっぱり女の子。

他人の色恋沙汰が、気にならないわけありません。


「だから、俺達はまだそういう関係じゃないんだって……」

「まだってことは……」


わくわく、といった感じの笑顔。

さしずめ、今の祐一はおもちゃのようなものか?


「揚げ足をとるなっての」

「いいのよ、別に。あなた達本当にいいチームだもんね。1人に絞れないのも、まぁムリもないわ」

「そこで微妙な理解を示すなよ!」

「気にしないでもいいの。世界には重婚を認めてる国だってあるのよ?」

「だから違うって!」


ふんわりと浮かぶ月と。

ぼんやりと煌く星と。

そんなものに見守られて、祐一の受難は、まだもうちょっと続く。















「つ……疲れた……」


疲れた様子の祐一……その後しばらく続いた追求の手は、なぜか途中で倍に増えていたりしたのだ。

加わったのはもちろん瑞佳。

止めにきたんじゃなかったの?

そんな祐一の願いも空しく、あれからずいぶん粘られた。

3人の仲がどうなのか? それはやっぱり気になるところ。

でもでもここは、まだ秘密。


「気持ち良さそうに眠ってるなー……」


部屋に入った祐一は、2人の安らかな寝顔を見て、ちょっと苦笑。

自分も眠いし、とりあえずベッドで横になる。


「……」


先程の会話のせいか、ベッドで横になってると、ちょっぴり隣が気にかかる。

ブンブンと首を振って、バサッと勢いよく布団をかぶって、何も考えないようにする。

寝ないと明日が大変だ。

疲れもあるから何とかなるさ。

ちょっとだけいつもと違う夜は、それでもいつも通りに朝へと向かっていった。


















後書き



うぃ、ちとシリアスっぽく、でもほのぼのっぽく。

どっちやねん、と自分でツッコミ(笑)

夜中に屋上というシチュエーションにも関わらず、男と男の話し合い……期待してた人、ごめん。

ども、GaNです、ごきげんよう。



浩平くんハーレム完成? いやいやいや……(謎)

それはそれとして、祐一くんがちょっぴりシリアス。

まぁ、男の子ですからね……こういう風な悩みもありかな、と。

祐一くんは、まだまだこれからです。

茜&詩子も、まだまだこれからなのです。

もちろん、物語もまだまだこれから。

さぁ、次はどんな話にしようかな?

それでは、また次回にお会いしましょう。





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